カリスマ転職代理人・海老沢康生に「年功序列制度の意味って何だと思う?」と尋ねられた井野真々子は、「年齢の順に出世していくことですよね」と答える。
その答えを聞いた海老沢は「やっぱり、君はよくない思い込みをしているなぁー」と言う。
その後、様々な転職現場で厳しい現実を見た真々子は、海老沢に対して「年功序列制度の本当の意味」についてあらためて答える。
「年功序列はみんなを出世させるシステムじゃない。目の前に出世というニンジンをぶらさげて、できるだけ長い時間、全力で働かせる制度なんですね。」
この答えを聞いた海老沢は、真々子の答えに付け加えるように、「年功序列制度の意味」について語る。
(1)仮に、会社を活性化しようとして若い部長を抜擢したとする。
(2)すると、年上の人は働きにくくなる。同年齢の人は「出世できない」と目標を失ってしまう。
(3)こうなると、定年まで会社にぼんやり寄生するようになる。こんな会社は潰れてしまう。
(4)そうならないために、まず、みんなを課長にして出世の期待をもたせる。
(5)「部長になれる!」というチャンスがあるから、みんながんばって部長になろうとする。
(6)課長は自分が出世するために、部下も必死に働かせる。
(7)このように、部長のイスを目指す複数の課長。その課長の下にいる複数の平社員という一番大勢ががんばって働くシステムができあがる。
(8)出世をエサに、全力で社員を働かせる制度、これが年功序列制度の本当の意味。
(9)日本の大企業は、40歳前後で約70〜80%が課長になる。しかし、部長になれるのはわずか20%。10人に2人。
(10)課長になって約10年。ほんの1部だけが出世する。だから、会社に中高年が余る。この中高年を養いきれなくなった会社は、中高年からリストラする。
(11)こう説明すると、年功序列は最低の制度のように感じるが、終身雇用の発達した日本の会社の力を最大限に発揮させるには、年功序列は素晴らしい制度となる。
【管理人の感想】
年功序列って、そのうま味を享受している人にとっては良い制度に映ると思いますが、年功序列が壁になって前に進めない人にとっては悪い制度に映ると思います。
中高年になってからリストラされてしまった人も、年功序列ではなく、アメリカのような完全実力評価主義の中だったら、もっと早くリストラされていた可能性もありますし。
ただ、少子高齢化が進む日本では、中高年の労働力をいかに活かすかは社会的課題の1つだと思いますが。
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